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カテゴリー別アーカイブ: お酒にまつわる話

酒がなくて何のための桜かな

皆様、季節の変わり目で体調崩してませんか?

ここ数日、日によって、また同じ1日の中でも、気温が急変化する毎日で、私は体調が芳しくありません。おまけに「爆弾低気圧」という、ひどいネーミングセンスのものがやってくるし。普段の服装、店のエアコン温度設定に迷う日々が続きます。

こんな気温の変化を経ながら、桜の季節がやってきました。きれいですねえ、ワシントンの桜。

嵐山の山桜も非常にきれいですが、今年は開花が少し遅れているようで、店の近辺でもまだ、開花しかけくらいです。

「阪神競馬の大阪杯の週が一番桜の見ごろで、翌週の桜花賞のときには散りかけている」というのが、私の中での認識であって、そういう競馬番組を中心とした季節認識に照らしてみても、今年はやっぱり遅いです。いちいち平年の開花時期は?と調べるまでもありません。

これからがお花見のシーズンということで、店で置いている日本酒より、いくらかセレクトしてみます。

左より、大七、石鎚、黒牛。いずれも常温でも、ぬる燗でもおいしく、冷やでもいけると思います。花見にはやっぱり外気のさまざま温度に対応できるタイプがいいですね。それでいて、辛すぎず、桜のようにほのかに香り、味は芳醇といったところでしょうか。

しかし、難儀なのは瓶詰めだと持ち運びに不便で、お酒は紙パックで十分という人もおられるでしょう。総じて紙パックのお酒って安さ重視で作られているようなところがあって、こういうおいしいお酒の「紙パック入り 花見限定版」といったものが売り出せれば、もっと日本酒が広まっていくと思います。

常温のお酒といえば赤ワイン、ロゼワインも花見にはいいと思いますよ。ってこれも紙パック入りは安物ばっかりか。

 

 

船中八策は甘くない!?

最近テレビのニュースで「船中八策」というワードを良く耳にするんですが、これはご存知のように、橋下大阪市長率いる大阪維新の会が国政進出にあたってのマニフェストを坂本竜馬の「船中八策」になぞらえたものである。

もしかすると今年の流行語大賞に選ばれそうな勢いなので、同名の日本酒を扱っている者としてもその勢いに乗っかてみようと思います。

さて、本家の「船中八策」とは、龍馬が「大政奉還」を提案させようと長崎から京都へ向かうため、土佐藩船「夕顔丸」の船上において、革命後の新政体のあり方を説いた八つの策のことで、後の明治政府の綱領「五箇条の御誓文」へとつながるものである。

この「船中八策」を酒名に使ったのが、高知の銘酒、司牡丹酒造である。

淡麗辛口のあっさりとした味わいの中にも純米酒らしい旨みとまろやかさを兼ね備えたおいしいお酒です。一応、「純米超辛口」と銘打っているんですが、飲んだ印象としては、「辛い!」というより「甘くない!」という表現がしっくりします。

そうなんです、「船中八策」って甘くないんです。既存のシステムを改革しようとするには、現行の利権にしがみつく、政治家や官僚やらの猛反発を受け、簡単には行かないんでしょうねえ。そんなことを考えさせられるこの司牡丹「船中八策」、辛口好きの日本酒党はもちろん、日本酒は甘いのでちょっとと言う焼酎党にもおすすめですよ。

 

アニメ「Another」とレッドアイ

仕事柄、見るテレビの時間帯というのは深夜時間帯に限られてくるわけで、BSでアメフトやサッカーなんかはよく見るんですが、この時間帯にはかなりの数のアニメもやってるんです。それもどちらかというと大人向けの。

たいていはあまりの難解な設定のため、またはアニメオタク向けのため、ついていけなくなるものが多いんですが、中でも今、注目して見ているのが「Another」です。これはたまたま原作小説を読んでいてすごく面白かったので期待していたのですが、期待以上のクオリティで毎週録画しながら楽しみに見ています。

そのアニメの中で、第2話だったと思うんですがこんなシーンがありました。主人公の叔母さんである怜子さんが、家でビールをトマトジュースで割って飲んでいました。これってそうあの有名なカクテル「レッドアイ」です。まさに「うつろなる蒼き瞳」に相対するかのような、原作にはなかった演出にうなってしまいました。

さてこの「レッドアイ」、「ブラッディーメアリー」と並んでホラーものにはお似合いのカクテルで、ビールとトマトジュースを半々で割って作ります。トマトジュースの甘味、酸味によって、ビールの苦味が軽減され、なおかつアルコール度数もビールの半分と非常にさっぱりと飲みやすいカクテルです。家庭でも簡単にできるカクテルですので、ぜひお試し下さい。

 

一方、「Another」は現在5話まで終わり、ストーリーも原作(左の写真;表紙が一番怖かったりして)とは微妙に異なる部分もあり、ますます面白くなってきました。

今年の夏ごろに実写版の映画が公開されるそうですが、あの部分はどうするつもりでしょうか?アニメでは今のところなんとか誤魔化せていますが。